2023/04/09 - 笹薮を拓く
作業内容
元々は農地だったものの、現在は笹薮になりつつある土地を拓き、再び耕作可能な土地に戻します。
今回は表側に見えてる部分の刈り込みと、一部地下茎の除去を進めます。
笹薮の下には地下茎が張り巡らされており、笹同士が繋がっています。
地下茎を通じて栄養の循環も行われているようで、見えてる部分を切ってもすぐに新しい笹が生えてきます。
そのため笹薮を駆除するためには、地下茎の除去が必要となります。
このように地下茎を通じて自身のクローンを展開する戦略の植物は、クローナル植物として分類されるようです。
クローナル植物が完全にクローン生成だけで繁殖するかというとそうでもなく、例えば笹は100年に一度、クローン全体で同調して開花し、その後枯死するそうです。
使用した道具
道具 | 用途 |
---|---|
電動刈払機 | 雑草の刈払い |
電動剪定ハサミ | 笹を切る |
電動耕運機 | 雑草のすき込み |
つるはし | 木・笹の抜根 |
剣スコップ | 笹の地下茎を掘る |
成果
3人で半日間を行った結果、以下の成果が得られました。
出土品
開墾作業中、以下のようなものが出土しました。
写真 | 説明 |
---|---|
瓦礫 地中から鉄・コンクリ・瓦が出てくる。 | |
木の根 雑木の根。大きくなりすぎる前であれば手で抜根できる。 | |
笹の根 掘り返した笹の根本。これが地下茎に接続されている。 | |
地下茎 これが地下に張り巡らされている。 | |
笹の子 竹の子は馴染み深いが、同様の構造が笹の地下茎にも観測できる。 |
その土地が元々どのように使われていたかによって、出土品が異なります。
元々建物があった土地などは、瓦が大量に出土するケースが多いです。
「瓦礫」という単語に「瓦」という字が含まれることに、妙に納得感を覚えます。
猪の頭蓋骨が出土することもあり、何が埋まっているかはお楽しみです。
硬い出土品が多い土地で鍬を使用すると、鍬がすぐ傷んでしまいます。
出土品の発生頻度が落ち着くまでは、耐久性の高い農具を使用するのが望ましいです。
全体像
表に茂っていた部分は刈り終え、手前側のエリアについては一部抜根作業が進みました。
感想
初めての笹薮開墾作業で、学びが多かったです。
- 笹の地下茎を掘る際、雑に掘り返すと地下茎が折れてしまう
- 地下茎が折れてしまうと、改めて地下茎を探す作業が発生してしまう
- ただし笹の生えているポイントからなんとなく地下茎の位置が分かるので、そこまで神経質にならなくても良いかも
- 耕運機をかけるとざっくり農地っぽくなっていく
- かけていくと、瓦礫や根っこがあるポイントで引っかかりがある
- そこで瓦礫除去作業や抜根作業を行うのを繰り返していると、いつの間にか全体がざっくり農地っぽくなる
- 抜根は横着すると大変
今後予定している作業
抜根作業の続き
笹の再生を防ぐため、さらに抜根作業を進めます。
また抜根作業により、耕運機の運転がスムーズになることが期待されます。
刈り取った笹の処理
刈り取った笹が山積みになっており、土地を圧迫しています。
これらの笹を最終的に地面に戻すための作業を行います。