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2023/04/23 - 笹を処理する

作業内容

前回の作業で笹薮を拓いたものの、切られた笹が農地を塞いでしまっています。
このままでは作付けできないため、今回は笹を処理することで、農地を作付け可能な状態にすることを目指します。
笹の処理方法は以下の二種類を試してみます。

炭化させる

笹を炭にすることで、以下の効果を期待しています。

  • 体積が減る
  • 強度が下がり、地面にすき込み可能な状態になる

粉砕する

笹を細かくすることで、以下の効果を期待しています。

  • 体積が減る
  • 表面積が増え、腐敗の速度が上昇する
笹の活用法について

今回は農地が笹で埋まってしまったため上記の処理方法を採っていますが、笹の資材としての利用価値は高いです。
我が家でも支柱・簡易的な柵や物干し竿など、様々な形で活用されています。

使用した道具

以下の道具を使用しました。

無煙炭化器

酸欠・高温状態を作ることで、笹を炭化させます。
要するに風通しの悪い焚き火台のようなもので、今回は納屋に転がっていた大鍋で代用しています。

無煙炭化器
無煙炭化器と言い張っている鍋。鍋だからなのか、油断すると煙が発生する。
なぜ「酸欠・高温状態」が必要なのか

ざっくり「炭化」が何かを考えると、植物から気体・液体部分を取り除き、個体部分だけにすることかと思います。
まず「高温状態」により、植物から気体・液体が気化等の作用により分離されます。
この際「酸欠状態」でないと、固体部分が燃焼して空気中に二酸化炭素として放出されてしまいます。
実際に酸素が潤沢な環境で笹を燃やすと、炭すら残らず、わずかな灰だけが残ります。

粉砕機

エンジンを動力とし、入力された物体をブレードで細かく刻んで出力します。
要するに強いシュレッダーです。

成果

丸一日作業して、農地に積まれた笹をあらかた処理できました。
無煙炭化器で生成された炭の山と、粉砕機で生成された笹チップの山が観測できます。

成果
少しわかりにくいが手前が炭の山で、奥が笹チップの山。

感想

今回は二種類の手法を試しましたが、手法によってかなり特性が違うと感じました。

無煙炭化器

  • 炭化器自体はシンプルなため、イニシャルコストが低いです。
  • 機材の持ち運びが楽なため、作業のオーバーヘッドが小さいです。
  • 反面、処理スピードは粉砕機に劣ります。
熾火
いい感じに炭化した笹。熾火に癒やされる。

粉砕機

  • 機材自体のコストが高いです。
  • 現場まで運ぶのが大変で、作業のオーバーヘッドが大きいです。
  • 反面、処理スピードは速いです。
スロープ通路
デスクワーカーには重すぎる通路の幅がかなりギリギリ

余談

今回の作業で笹の炭が大量に手に入ったため、バーベキューをしてみました。
しかし以下の点において、笹の炭はバーベキューには不向きなことが分かり、途中からガスコンロにフォールバックしました。

  • 燃焼の持久力が低いです。炭の密度が低いため、すぐ燃え尽きてしまいます。
  • 炭が細かいため、炭と炭の間隔がほぼ無く、バーベキュー台内部のエアフローが悪くなってしまいます。
BBQ
持ち寄った懐中電灯等を吊るしているが、かなり暗い。宇宙でバーベキューしているような気持ちになった。